AZアルクマールとは?2026-27メンバー・順位・日本人選手と強さを徹底解説
オランダのAZアルクマールは、国内リーグの優勝経験を持ち、若手育成と欧州大会への挑戦を両立させてきたサッカークラブだ。2026-27シーズンはエールディヴィジの上位争いに加わり、UEFAヨーロッパリーグでも戦いを続けている。日本のファンにとっては、DF毎熊晟矢と若手センターバックの市原吏音が所属している点も見逃せない。
クラブの現在地を理解するには、順位や試合結果だけでなく、2026-27年の所属選手、監督レロイ・エヒテルドの指導体制、1981年の初優勝、そして育成組織の実績まで押さえる必要がある。ここではAZ公式発表、オランダのエールディヴィジ公式情報、UEFAの大会・選手登録情報をもとに、クラブの特徴と今季の注目点を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- クラブの実力:1981年と2009年にオランダのリーグ優勝を果たした実績を持つ。
- 2026-27シーズン:リーグ上位を争いながら、UEFAヨーロッパリーグのリーグフェーズにも参戦している。
- 日本人選手:右サイドの毎熊晟矢と、2026年加入のセンターバック市原吏音が所属する。
【AZアルクマールとは?】2026-27シーズンの立ち位置とクラブの基本情報
AZアルクマールの正式名称はAlkmaar Zaanstreek。オランダ北ホラント州のアルクマールを本拠地とし、一般的には「AZ」または「AZアルクマール」と呼ばれる。アヤックス、PSV、フェイエノールトといった国内の有力クラブに対抗しながら、リーグ優勝と欧州大会での躍進を目指してきたクラブだ。
クラブの起源は1967年。アルクマール'54とFCザーンストレークが合併し、AZ'67としてスタートした。1980年代初頭に黄金期を迎え、2009年にはルイ・ファン・ハール監督の下で再びリーグ制覇を達成。近年も国内カップ戦や欧州大会で存在感を示している。
2026年10月25日時点で参照できるエールディヴィジ公式順位表では、AZは9試合消化時点で勝ち点20、3位。6勝2分け1敗、得点20、失点10という成績で、得失点差はプラス10だった。順位表は各試合の結果反映によって変動するため、10月25日の第10節FCトゥウェンテ戦を含めた最新順位を見る際は、更新時刻にも注意したい。
2026-27シーズン序盤の好材料は、8月のリーグ戦で4連勝を記録したことだ。エールディヴィジ公式は9月3日、8月のリーグ戦で全勝したAZの指揮官レロイ・エヒテルドを月間最優秀監督に選出した。開幕から4試合で13得点を挙げ、攻撃力と若い選手たちの活躍が評価された。
【2026-27年メンバー】主力選手・若手・監督をポジション別に整理
2026-27シーズンのAZは、経験豊富な選手と伸び盛りの若手を組み合わせた編成が特徴だ。UEFAヨーロッパリーグの登録メンバーには、日本人の毎熊晟矢と市原吏音をはじめ、国内外の選手が名を連ねている。
以下は、AZの公式チーム情報とUEFAの登録情報から確認できる主な選手だ。大会登録と国内リーグの選手登録では掲載対象が異なる場合があるため、完全な全登録選手一覧ではなく、チームを把握するための主要メンバーとして整理した。
| ポジション | 主な選手 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| GK | ローム=ジェイデン・オウス=オドゥロ、ホビー・フェルフルスト、ヤリ・デ・ブッセル | 若手と経験者を組み合わせたゴールキーパー陣 |
| DF | 毎熊晟矢、ウーター・ホイス、マテオ・チャベス、ウェズリー・ホーデ、デンソ・カシウス、市原吏音 | サイドの攻撃参加とセンターバックの競争に注目 |
| MF | ヨルディ・クラシー、ピア・クープマイネルス、ケース・スミット、デイヴ・クワクマン、スティエ・レシンク、ヴァルデマル・ビスコフ | 中盤の組み立てと若手の成長がポイント |
| FW | メックス・メールディンク、ウェスリー・パタティ、ロ=ザンジェロ・ダール、カルフィン・ステングス、ジズ・ホルンカンプ、アユブ・ウフキル、ベンデグーズ・コヴァーチ | 複数の攻撃オプションを生かした得点力に期待 |
| 監督 | レロイ・エヒテルド(Leeroy Echteld) | 2026年1月にトップチームの指揮を引き継ぎ、2028年半ばまでの契約延長を発表 |
選手構成で注目したいのは、若手が単に控えに並ぶだけではなく、実際の試合や欧州大会の登録メンバーに含まれている点だ。ケース・スミットやデイヴ・クワクマンらは、育成組織からトップチームへとつながるクラブの方針を象徴する選手たちである。
監督のエヒテルドは、2026年1月にマールテン・マルテンスの後任としてトップチームを率いることになった。AZは同年5月8日、同監督との契約を2年間延長し、2028年半ばまで指揮を任せると発表している。若手をよく知る指導者が継続してチームを率いることは、育成とトップチームの競争力を両立させるうえで重要な要素だ。
【日本人選手】毎熊晟矢と市原吏音はAZで何を担うのか
AZを日本から追いかけるうえで、特に注目したいのが毎熊晟矢と市原吏音の2人だ。同じ日本人DFでも、これまでの経験や担う役割は異なる。毎熊は欧州での経験を積み重ねるサイドの選手、市原は将来性を評価されて加入した若手センターバックという対照的な位置づけにある。
毎熊晟矢は2024年6月、セレッソ大阪からAZへの加入が発表された。右サイドバックを主戦場とし、守備だけでなく攻撃参加やボールを前進させるプレーも持ち味とされる。AZは加入発表時、攻撃的な姿勢とボール扱いの良さを評価していた。
サイドバックは、相手のウイングへの対応に加えて、攻撃時には幅を取り、味方の前進を助ける役割も求められる。毎熊の評価を確認する際は、出場時間や先発回数だけでなく、対人守備、クロス、ビルドアップへの参加、チーム全体の攻守のバランスを見ると理解しやすい。
市原吏音は2005年生まれのセンターバックで、2026年1月31日にRB大宮アルディージャからAZへ加入した。契約は2031年半ばまで。AZの公式発表によると、市原は右利きで、センターバックの両側をこなせること、スピード、ボールを扱う技術、状況判断が評価されている。
市原は加入後、まずJong AZで出場機会を重ね、2026年3月22日のFCフローニンゲン戦でトップチームの公式戦デビューを果たした。日本の年代別代表でも実績があり、U-20ワールドカップやU-23代表での経験を積んできた選手だ。
市原の今後を判断するうえでは、移籍金や契約期間だけで将来の主力定着を断定するのではなく、トップチームでの出場時間、相手のプレッシングを受けた際の判断、守備ラインの統率、空中戦への対応などを継続的に確認したい。
日本人選手がAZでプレーしていることは、クラブが日本市場に関心を持っていることを示す一面でもある。ただし、毎熊と市原が同時に所属していることだけを理由に、日本人選手が必ず先発する、あるいは移籍が容易になると考えるのは早計だ。最終的にはポジション争いと試合でのパフォーマンスが評価を左右する。
【試合日程・結果】エールディヴィジとUEFAヨーロッパリーグの最新動向
AZは2026-27シーズン、国内リーグと欧州大会を並行して戦っている。複数の大会に参加することで、選手層の厚さや選手交代の判断、試合間のコンディション管理が重要になる。
エールディヴィジでは、8月の開幕4連勝が好スタートとなった。その後も8月29日のゴー・アヘッド・イーグルス戦で5-2、9月20日のテルスター戦で1-0と勝利。一方、9月11日のウィレムII戦は1-1、10月10日のフェイエノールト戦は0-2、10月18日のSCカンブール戦は2-2だった。好調な攻撃力を示す一方、上位クラブとの対戦や試合終盤の安定性が今後の課題になる。
UEFAヨーロッパリーグのリーグフェーズでは、最初の3試合で1勝2敗ではなく、2勝1敗、合計勝ち点6を記録している。具体的には、9月16日にサンダーランドに0-1で敗れた後、10月15日にハポエル・ベエルシェバを2-1で下し、10月22日にはアララト=アルメニアに4-0で勝利した。
リーグフェーズは複数の相手と戦う形式で、各クラブが8試合を行う。AZにとっては、国内リーグの順位争いを続けながら欧州で勝ち点を積み重ねることが求められる。今後の主な日程は次のとおりだ。
- 11月5日:ユベントス戦(ホーム)
- 11月26日:スパルタ・プラハ戦(アウェー)
- 12月10日:シュトゥルム・グラーツ戦(ホーム)
- 2027年1月21日:GNKディナモ戦(ホーム)
- 2027年1月28日:ベンフィカ戦(アウェー)
欧州大会の順位は、勝ち点だけでなく得失点差や対戦相手、残り試合の組み合わせによっても変わる。AZが4-0の勝利を収めたことは大きな材料だが、リーグフェーズ突破を判断するには、その後の試合結果も合わせて追う必要がある。
【1981年の初優勝から現在まで】歴代監督・歴代選手・AFASスタディオン
AZの歴史を語るうえで欠かせないのが1980-81シーズンだ。クラブ公式の歴史資料によると、AZは1981年にエールディヴィジとKNVBカップの国内2冠を達成した。同シーズンにはUEFAカップでも決勝へ進出。イプスウィッチ・タウンとの決勝は2試合合計で敗れたものの、オランダ国内だけでなく欧州でも名を知られる存在になった。
当時のチームを率いたのはゲオルク・ケスラー監督。主力にはケース・キスト、クリステン・ニゴール、ロナルド・スプルボス、ジョニー・メトゴドらがいた。財政面で苦しい時期を経て、クラースとケース・モレナール兄弟による支援がクラブの成長を後押ししたことも、AZ公式の歴史紹介で説明されている。
その後、AZは2009年にもリーグ優勝を達成した。ルイ・ファン・ハールが率いたチームは、1981年の黄金期に続く新たな成功を収めた。クラブはリーグ優勝2回に加え、KNVBカップでも複数回のタイトルを獲得している。2026年にはエヒテルド体制で国内カップ戦を制し、クラブの歴史に新たな実績を加えた。
歴代監督をたどると、1980年代初頭のケスラー、2000年代後半のファン・ハール、2010年代のジョン・ファン・デン・ブロム、2020年代のパスカル・ヤンセンやマルテンスなど、時代ごとに異なる指導者がチームを築いてきた。現監督のエヒテルドも、こうした歴史の延長線上にいる。
本拠地のAFASスタディオンは2006年8月に開場した。旧本拠地アルクマーダー・ハウトに代わるスタジアムで、開場時の収容人数は17,023人だった。2019年8月にはスタンド上部の屋根の一部が崩落し、AZは一時的に本拠地以外で試合を行うことになった。その後、屋根の全面的な改修が進められ、2021年に改修後のスタジアムが開場。現在の収容人数は約19,500人とされる。
AFASスタディオンは、AZが地元に根を張りながら国内外の試合を戦う拠点だ。2026年は開場から20年の節目にも当たり、クラブとサポーターにとって歴史を振り返る意味のあるシーズンとなっている。
【AZアルクマールの評判・強さ】若手育成と2026年の移籍動向から分析
AZの強みは、潤沢な資金力だけに頼るのではなく、育成組織からトップチームへ選手を送り出す仕組みを重視している点にある。クラブの育成方針では、トップチームの選手の半数を自前の育成出身者で構成することを目標としている。実際に、ローム=ジェイデン・オウス=オドゥロ、ウーター・ホイス、ルイス・スハウテンらが育成組織とトップチームをつなぐ存在となっている。
育成面で特に評価を高めたのは、2022-23シーズンのUEFAユースリーグ優勝だ。AZの育成組織は2014-15、2015-16シーズンにリヌス・ミヘルス賞を受賞し、KNVBの評価制度でも国際的なサッカーアカデミーとして認定されている。こうした実績は、若手を発掘するだけでなく、技術、判断力、戦術理解、学業支援を含めて選手を育てる体制があることを示している。
2026年の移籍動向を見るうえでも、この育成方針は重要だ。市原吏音の獲得は、将来を見据えた若手補強の具体例である。一方、毎熊晟矢のように他クラブで経験を積んだ選手を加えることは、既存の若手に競争環境を与え、チーム全体の質を高める狙いにもつながる。
ただし、AZの強さを「若手が多いから将来も必ず成功する」と評価するのは適切ではない。若手を育てても、主力の移籍、負傷、欧州大会との日程重複、上位クラブとの戦力差といった課題は残る。2026-27シーズンの評価では、育成出身選手の出場時間、得失点差、上位クラブとの直接対決、欧州大会での勝ち点を組み合わせて見る必要がある。
AZは、トップチームの競争力と選手育成を同時に追求するクラブだ。派手な大型補強だけで評価するのではなく、若手を実戦で育て、国内リーグの上位を維持し、欧州大会でも結果を残せるかどうかが、クラブの本当の実力を測る基準になる。
【プロの結論】AZアルクマールを分析するなら、順位だけでなく、育成組織からトップチームへの昇格、若手の出場機会、欧州大会での競争力、主力選手の継続性をセットで確認したい。1981年と2009年のリーグ制覇は歴史的な到達点だが、2026-27シーズンの評価を決めるのは、現在の選手たちがその伝統をどこまで結果につなげられるかだ。
【AZアルクマール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:AZアルクマールはオランダで何位ですか?
A1:2026年10月25日時点で参照できる順位表では、AZは9試合消化時点で3位、勝ち点20でした。試合結果の反映タイミングによって順位は変動するため、最新の順位を確認する際は第10節以降の結果も確認してください。
Q2:AZアルクマールには日本人選手が何人いますか?
A2:2026-27シーズンのUEFA登録メンバーには、毎熊晟矢と市原吏音の2人が掲載されています。毎熊は2024年に加入したサイドバック、市原は2026年1月に加入した若手センターバックです。
Q3:AZアルクマールの監督は誰ですか?
A3:2026-27シーズンの監督はレロイ・エヒテルド(Leeroy Echteld)です。2026年1月にトップチームの指揮を引き継ぎ、同年5月に2028年半ばまでの契約延長が発表されました。
Q4:AZアルクマールは過去にリーグ優勝していますか?
A4:はい。1981年と2009年にオランダのリーグ優勝を達成しています。1981年にはKNVBカップとの2冠も獲得し、UEFAカップ決勝にも進出しました。
Q5:AZアルクマールの本拠地はどこですか?
A5:オランダのアルクマールにあるAFASスタディオンです。2006年に開場し、2019年の屋根の一部崩落を経て改修され、2021年に改修後のスタジアムが開場しました。現在の収容人数は約19,500人です。
まとめ:AZアルクマールの今後を見極める3つのポイント
AZアルクマールは、1981年と2009年のリーグ優勝を歴史的な柱としながら、若手育成と欧州大会への挑戦を続けるオランダの有力クラブだ。2026-27シーズンはエールディヴィジの上位争いに加わり、UEFAヨーロッパリーグでも勝ち点を積み重ねている。
今後の注目点は、第一に国内リーグで上位を維持できるか、第二にヨーロッパリーグでリーグフェーズ突破につながる結果を残せるか、第三に毎熊晟矢と市原吏音を含む選手たちが出場機会を通じて成長できるか、という3点だ。
AZの評価を短期的な勝敗だけで決める必要はない。順位、得失点差、欧州大会の結果、若手の成長、監督の継続性を合わせて見ることで、クラブがどこへ向かっているのかが見えてくる。2026-27シーズンは、AZの育成力と競争力が再び試される重要なシーズンとなりそうだ。
(出典: az アルク マール(Yahoo!ニュース))