二桁掛け算を簡単に解く方法4選!35×35・32×38・36×25の暗算術を徹底解説
二桁の掛け算は、筆算を使わなければ解けないと思っていませんか。実は、数字の並び方や計算の法則に注目すると、35×35や32×38、36×25といった計算も、複雑な筆算を使わずに答えを導き出せます。
ポイントは、すべての問題に同じ暗算テクニックを使おうとしないことです。分配法則を使う方法、下一桁が5の平方を利用する方法、100に近い数を基準にする方法など、数字の特徴に合わせて計算方法を選ぶと、速さと正確さを両立しやすくなります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:二桁掛け算を簡単にする基本は、分配法則を使って計算しやすい数に分けること。
- 要点2:35×35、32×38、36×25、97×96は、それぞれ数字の特徴を利用すると暗算しやすい。
- 要点3:筆算と暗算を使い分け、概算や逆算で検算すれば、計算ミスを減らせる。
【まず結論】二桁掛け算を簡単に解くには数字の特徴を見極める
二桁×二桁の計算を速く解くコツは、数字をそのまま掛け合わせるのではなく、計算しやすい形に変形することです。
例えば、47×26なら26を20+6に分けられます。35×35なら下一桁の5を利用でき、32×38なら十の位が同じで一の位の合計が10になるという特徴を利用できます。
問題を見たときに、まず次の4点を確認してみましょう。
- 片方の数を10の倍数と一桁の数に分けられるか。
- 同じ数同士で、下一桁が5になっているか。
- 十の位が同じで、一の位の合計が10になっているか。
- 100などの切りのよい数に近く、差を利用できるか。
当てはまる特徴があれば、そのパターンに合った方法を選びます。どれにも当てはまらない場合は、分配法則を使えば対応できます。
ここで押さえておきたいのが、暗算の速さだけを追い求めないことです。途中の計算を頭の中に詰め込みすぎると、繰り上がりや桁の取り違えが起きやすくなります。まずは計算の仕組みを理解し、短い手順で解ける問題から練習するのが近道です。
【暗算テクニック4選】35×35・32×38・36×25の計算方法
1.分配法則で二桁の数を分解する
最初に覚えたいのが、二桁掛け算の基本となる分配法則です。これは、掛け算の一方の数を足し算や引き算に分け、それぞれを掛けてから合計する方法です。
例えば、47×26を計算してみます。
47×26=47×(20+6)
この式を分けると、次のようになります。
- 47×20=940
- 47×6=282
- 940+282=1,222
したがって、47×26=1,222です。
分配法則のよいところは、特別な数字の組み合わせを覚えなくても、多くの二桁掛け算に応用できることです。どちらの数を分解しても構いません。例えば48×23なら、23を20+3に分けて48×20+48×3と計算できます。
また、足し算だけでなく引き算にも応用できます。48×19なら、19を20-1と考えます。
48×19=48×(20-1)=960-48=912
19を直接掛けるよりも、20を掛けて48を引くほうが簡単です。分配法則は、二桁掛け算を簡単にするための土台となる考え方です。
2.35×35は「十の位×次の数」に25を付ける
35×35のように、同じ二桁の数を掛け合わせ、下一桁が5になっている場合は、平方の計算ルールを使えます。
35×35の計算手順
- 十の位の3に、その次の数である4を掛ける。
- 3×4=12を計算する。
- 答えの末尾に25を付ける。
つまり、35×35=1,225です。
この方法は35×35だけの特別な裏技ではありません。45×45なら4×5=20に25を付けて2,025、65×65なら6×7=42に25を付けて4,225と求められます。
なぜ、この計算が成立するのでしょうか。
35は30+5なので、35×35は(30+5)×(30+5)と表せます。展開すると900+150+150+25となり、合計は1,225です。
一般に、十の位を表す数字をaとすると、末尾が5の二桁の数の平方は、次の式で求められます。
(10a+5)²=100×a×(a+1)+25
つまり、十の位の数字とその次の数字を掛け、その結果に25を組み合わせればよいのです。平方の計算を素早くしたいときに役立つ方法です。
3.32×38は十の位が同じで一の位の合計が10になる性質を使う
32×38は、十の位がどちらも3で、一の位の2と8を足すと10になります。この条件に当てはまる場合、十の位を利用した暗算ができます。
32×38の計算手順
- 十の位の3と、その次の数4を掛ける。3×4=12。
- 一の位の2と8を掛ける。2×8=16。
- 12の後ろに16を組み合わせる。
答えは1,216です。
この方法が使える理由は、分配法則で説明できます。
32×38=(30+2)×(30+8)
これを展開すると、900+240+60+16です。240+60をまとめれば300となり、900+300+16=1,216と計算できます。
同じ仕組みは42×48にも使えます。十の位の4と次の数5を掛けると20、一の位の2×8は16なので、答えは2,016です。
ただし、十の位が同じという条件だけでは使えません。一の位の合計が10になることも必要です。例えば33×37は条件を満たしますが、33×36は一の位の合計が9なので、この簡便な方法をそのまま使うことはできません。
4.100に近い数は差を使って計算する
97×96のように、100に近い数同士の掛け算では、100との差を利用すると計算を短縮できます。これはインド式計算法として紹介されることのある暗算テクニックの一つです。
97×96の計算手順
- 100との差を求める。97は3小さく、96は4小さい。
- 片方の数から、もう片方の差を引く。97-4=93。
- 差同士を掛ける。3×4=12。
- 93と12を組み合わせる。
答えは9,312です。
この計算の仕組みは、(100-3)×(100-4)を展開すると理解できます。
10,000-300-400+12=9,312
左側の93は、100から二つの差の合計7を引いた数です。右側の12は、差の3と4を掛けた数です。
なお、右側の数は100を基準にする場合、必ず二桁で扱います。例えば96×92なら、100との差は4と8です。96-8=88、4×8=32なので、答えは8,832となります。
100から大きく離れた数では、この方法が必ずしも最短とは限りません。まずは95~99など、100に近い数同士の計算から練習すると使いどころをつかみやすくなります。
【インド式計算法と分配法則】2桁×2桁の仕組みをわかりやすく解説
インド式計算法という名前を聞くと、一般的な算数とは異なる特別な公式を使うように感じるかもしれません。しかし、ここまで紹介した計算の多くは、分配法則や数の性質を利用したものです。
HugKumの算数解説でも、36×25を計算しやすい形に分解する方法や、十の位が同じ数同士の計算など、数字の特徴に応じた暗算方法が紹介されています。また、数学教室を運営する和から株式会社の堀口智之氏による解説では、96×92などの計算に100との差を利用する方法が説明されています。同社の記事は2026年9月3日に更新されています。
36×25はインド式の考え方で900になる
36×25は、25を5×5に分けて考えることもできますが、より簡単なのは25を100÷4と捉える方法です。
36×25=36×100÷4
まず36×100=3,600を計算し、4で割ります。
3,600÷4=900
したがって、36×25=900です。
この方法は、25が100の4分の1であることを利用しています。25を掛ける計算は、100を掛けてから4で割る計算に置き換えられるため、暗算しやすくなります。
同じ考え方は、12×25=300や48×25=1,200にも応用できます。25の代わりに125を扱う場合も、125=1,000÷8という関係を使えば、計算を簡単にできることがあります。
2桁×2桁の計算は4つの掛け算に分解できる
二桁掛け算を確実に理解するには、筆算の仕組みも知っておくと便利です。
例えば、23×14を考えてみましょう。23は20+3、14は10+4なので、次のように分解できます。
23×14=(20+3)×(10+4)
- 20×10=200
- 20×4=80
- 3×10=30
- 3×4=12
これらを足すと、200+80+30+12=322です。
つまり、二桁×二桁の計算は、十の位同士、一方の十の位と他方の一の位、反対側の十の位と一の位、一の位同士という4つの掛け算に分解できます。
筆算で途中の積をずらして書くのも、位の大きさを正しく扱うためです。暗算のテクニックは、この仕組みを利用して計算をまとめたり、簡単な形に置き換えたりしているのです。
【二桁掛け算の筆算との比較】暗算と使い分ける判断基準
暗算は速く答えを出せる一方、すべての問題で筆算より優れているわけではありません。計算の特徴や求められる正確さに応じて使い分けることが大切です。
| 計算方法 | 向いている問題 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 分配法則 | 幅広い二桁掛け算 | 多くの問題に応用できる | 途中の足し算・引き算が増えることがある |
| 末尾が5の平方 | 35×35、65×65など | 手順が短く覚えやすい | 同じ数同士で末尾が5の場合に使う |
| 十の位が同じ・一の位の和が10 | 32×38、42×48など | 積を素早く求められる | 二つの条件を確認する必要がある |
| 100を基準にする方法 | 97×96、96×92など | 100に近い数同士に強い | 右側の数の桁数に注意する |
| 筆算 | 規則に当てはまらない計算、複雑な計算 | 途中経過を残せるため見直しやすい | 位をそろえて書く必要がある |
例えば、35×35なら平方のテクニック、97×96なら100を基準にする方法が便利です。一方、47×63のように特定のパターンに当てはまらない計算では、分配法則か筆算を使うほうが確実です。
また、学校の宿題や試験で途中式を求められる場合は、答えだけを暗算するのではなく、分配法則や筆算で過程を示すことが大切です。暗算テクニックを知っていても、指定された解法や記述の条件を省略してよいとは限りません。
2桁×1桁の筆算も分配法則で理解できる
二桁掛け算の基礎を固めるなら、37×6のような二桁×一桁の計算も練習しておきましょう。
37×6=(30+7)×6=180+42=222
筆算では、まず7×6=42の一の位の2を書き、十の位の4を繰り上げます。次に3十×6=18十に繰り上がりの4十を加えて22十となるため、答えは222です。
このように、筆算も分配法則と位取りの考え方に基づいています。二桁×一桁の計算を正確にできるようになると、二桁×二桁の暗算でも途中の積を扱いやすくなります。
【掛け算の暗算・練習問題9問】例題で計算のコツを身につける
ここまでの方法を使って、9問の練習問題に挑戦してみましょう。まずは答えを見ずに計算し、どのテクニックを使ったかも考えてみてください。
練習問題
- 第1問:21×14
- 第2問:34×12
- 第3問:35×35
- 第4問:32×38
- 第5問:36×25
- 第6問:48×19
- 第7問:97×96
- 第8問:42×48
- 第9問:63×27
答えと解き方
第1問:21×14=294
14を10+4に分けます。21×10=210、21×4=84なので、210+84=294です。
第2問:34×12=408
12を10+2に分けます。340+68=408と計算できます。
第3問:35×35=1,225
十の位の3と次の数4を掛けて12を求め、末尾に25を付けます。
第4問:32×38=1,216
十の位の3と4を掛けて12、一の位の2×8で16を求め、組み合わせます。
第5問:36×25=900
25を100÷4に置き換え、36×100÷4=900と計算します。
第6問:48×19=912
19を20-1と考え、48×20-48=960-48=912と計算します。
第7問:97×96=9,312
100との差は3と4です。97-4=93、3×4=12なので、答えは9,312です。
第8問:42×48=2,016
十の位の4と5を掛けて20、一の位の2×8で16を求め、組み合わせます。
第9問:63×27=1,701
27を30-3に分けます。63×30=1,890、63×3=189なので、1,890-189=1,701です。
9問すべて正解できたら、次は数字を入れ替えて同じパターンの問題を練習してみましょう。答えを覚えるのではなく、数字の特徴を見て計算方法を選べるようになることが目標です。
【二桁掛け算を速く正確に解く方法】検算と練習のポイント
二桁掛け算を速く正確に解くには、計算テクニックを覚えるだけでなく、答えが妥当かどうかを確認する習慣も必要です。特に暗算では途中式を残さないことが多いため、最後に見直す方法を身につけておきましょう。
1.概算で答えの大きさを確認する
概算とは、数字を切りのよい数に置き換えて、おおよその答えを求める方法です。
例えば、48×23なら50×20=1,000を目安にできます。実際の答えは1,104なので、概算から大きく外れていません。
概算は正確な答えを出すための代わりではありませんが、桁の間違いや計算の大きなミスを見つけるのに役立ちます。
2.分配法則で別の形に計算し直す
計算に自信がない場合は、別の方法で同じ答えになるかを確認します。
例えば、32×38は暗算テクニックを使って1,216と求められます。分配法則で計算すると、32×(40-2)=1,280-64=1,216です。異なる手順でも同じ答えになるため、検算に活用できます。
3.一の位や桁数を確認する
掛け算では、答えの桁数や一の位から間違いに気づけることがあります。
例えば35×35は、5×5=25を含むため、答えの一の位は5×5の計算結果に対応する5となり、実際に1,225で終わっています。また、97×96はおよそ100×100に近いため、答えが9,000台になるのも自然です。
ただし、桁数や一の位の確認だけで正解を証明できるわけではありません。必要に応じて、別の計算方法や筆算でも確認しましょう。
4.暗算が苦手なら途中式を書いてよい
暗算を速くすることと、頭の中だけですべてを処理することは別です。途中の数字を忘れやすい場合は、メモを使って構いません。
まずは分配法則で計算し、慣れてきたら35×35や32×38のような規則性のある問題で暗算に挑戦するのがおすすめです。計算の正確さを保ったまま、少しずつ手順を短くしていきましょう。
【二桁掛け算簡単なやり方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:二桁掛け算を一番簡単に解く方法は何ですか?
A1:幅広い問題に使える方法は、分配法則で一方の数を10の倍数と一桁の数に分けることです。例えば47×26なら47×20+47×6と計算できます。35×35や97×96のように特徴のある数字では、専用の暗算テクニックを使うとさらに手順を短縮できます。
Q2:35×35を暗算するにはどうすればよいですか?
A2:十の位の3に次の数4を掛けて12を求め、最後に25を付けます。答えは1,225です。この方法は45×45や65×65など、下一桁が5の二桁の数を同じ数同士で掛ける場合に使えます。
Q3:32×38はなぜ1216になるのですか?
A3:十の位が同じ3で、一の位の2と8の合計が10だからです。3×4=12、2×8=16と計算して組み合わせると1,216になります。これは分配法則で(30+2)×(30+8)と展開しても確認できます。
Q4:36×25を簡単に計算する方法はありますか?
A4:25を100÷4と考える方法がおすすめです。36×25=36×100÷4=3,600÷4=900となります。25が100の4分の1であることを利用した計算方法です。
Q5:インド式計算法は、どんな二桁掛け算にも使えますか?
A5:インド式計算法として紹介される方法には複数のパターンがあり、すべての問題で同じ手順が最短になるわけではありません。100に近い数同士の計算や、十の位が同じで一の位の合計が10になる計算など、数字の特徴に合った方法を選ぶことが大切です。
Q6:暗算と筆算はどちらを使うべきですか?
A6:数字に規則性がある場合や、計算しやすい数に変形できる場合は暗算が便利です。一方、複雑な計算や途中経過を正確に残したい場合は筆算が適しています。学校の課題や試験では、指定された解き方や途中式の条件も確認しましょう。
まとめ:二桁掛け算は数字の特徴と検算で正確に速く解く
二桁掛け算を簡単にするには、数字をそのまま掛けるのではなく、計算しやすい形に変えることがポイントです。
- 分配法則を使えば、幅広い二桁掛け算に対応できる。
- 35×35は、十の位と次の数を掛けて25を付ければ1,225になる。
- 32×38は、十の位が同じで一の位の合計が10になる性質を使って1,216と求められる。
- 36×25は、25を100÷4と考えると900になる。
- 100に近い数同士は、100との差を利用して計算できる。
大切なのは、すべての暗算テクニックを丸暗記することではありません。数字の特徴を見て適切な方法を選び、概算や別の計算方法で答えを確認することです。
まずは35×35、32×38、36×25の3問を、解き方を説明しながら計算してみてください。仕組みを理解してから練習を重ねれば、暗算の速さだけでなく、二桁掛け算そのものへの理解も深まります。 (出典: 二桁 掛け算 簡単な やり方(Yahoo!ニュース))